化学業界におけるM&A

1.化学業界におけるM&Aの概要:
・企業成長に伴い、EBITDA倍率が上昇しております。
・2018年、ティア1やティア2などの上位階層にあたる特殊化学製品企業のEBITDA倍率は16倍に上昇しました。
・買収合併が進む中、化学企業の利益は堅調に推移しております。
・ヨーロッパにおけるM&Aにおいて、大きな変動はほぼ見受けられず、2018/2019への予測は固いとみられております。
・中国企業の勢力拡大が原動力の一つとなっております。
・現在のところ、クロスボーダーM&Aの市場は活発であり、質の良い買収対象となり得る企業数が減少傾向にあることから、投資家の注目は中小規模のディールに移行してきております。
2.EBITDA倍率について:
収益の伸びにより、企業価値は上昇します。配当、株式買戻し、規模の拡大による企業価値の上昇によって、予想される収益が株主に直接的に発生するため、増加するキャッシュフローは投資を引き付ける事は直感的にも明らかであります。
3.化学企業の利益を支える3つの要素:
・低金利によりコストが下がり、バランスシートの負債が支えられた事により、資本的支出とM&Aが活発に行われております。
・主に米国での供給原料とエネルギーコストの下落により、一般・総合化学製品セクターにおりて全体的に利益が上昇しました。
・特にティア3やティア4などの下位階層の特殊化学製品セクターにて買収合併が行われ、同階層においては未だM&Aを実行していない残りの企業の成長率と収益性が上昇しました。
4.特殊化学製品企業と一般・総合化学製品企業の評価額について:
・ティア1やティア2などの上位階層にあたる特殊化学製品セクターにおいて、キャッシュフローの増加見込みにより多くの利益を得ている状況です。特殊化学製品企業は、化学業界を総合的にみてもの非常に多くのM&Aを牽引しています。
・一般・総合化学製品セクターにおけるEBITDA倍率の上昇は限定的であります。中国との競争激化と原油価格低下により、同セクターにおける一般・総合化学製品企業の成長率は顕著なものではない現状であります。成長率の高い上位階層に位置する企業と、成長率の低い下位階層に位置する企業の二分化が際立ってきており、M&Aにおいて投資家が成長率に焦点を置いている以上、その状況は変化することは当分無いと予想されております。
5.化学業界におけるM&A:
・最近の取引一例 :
H.B. FULLERはROYAL ADHESIVES & SEALANTS(米国)の買収を行いました。
BAYERは630億ドルにてMONSANTOを買収しました。
NOVACAPにより、PCASおよびCHEMOXYの買収が行われました。
・化学業界における買収合併が進みM&A機会が減少傾向にあることから、EBITDA倍率は上昇しております。
・売手企業側すると好循環であるこの売却価格の上昇は今後も続くことが予想されております。
・今後数年間、右記サブセクターの買収合併が加速すると予想されております。特に、電子化学品、接着剤及び密閉剤、食品成分、コーティング剤等は、企業買収のトレンドとなり得る潜在的分野として挙げられます。
・大手企業は成長率の高い企業を求め買収し、これにより企業成長は加速されております。
・VERSUM MATERIALSやDOWDUPONTにより、電子化学品は急速に研究開発費が急増しており、それに伴い競争力も変化しています。
・ARKEMA、 H.B. FULLER、HENKEL等は供給基盤の更なる強化を勧めつつ、接着剤・密閉剤分野において相乗効果を生んでおります。

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